古いマンション は 悪いマンション でしょうか?
鉄筋コンクリート造建築物の本当の姿を 「BELKA賞」 のページでご確認下さい。
第14回「BELCA賞」ロングライフ部門表彰
三越本店 本館 1918年(大正3年) 第1期竣工
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古いマンションは悪いマンションでしょうか? そうではありません!
古いマンションにもある、魅力と可能性
古くても、しっかりそこに建ち、今尚輝いているものがあります。
時間が経っているからこそ、良いことがあります。
時間が証明していることもあるのです。
○建物がしっかりしている−最近少なくなってきたSRC造マンション−
建築基準法の最低限度を施工の最高限度としてコストダウンを図る今とは違い(基準法すらも
守ってないものもあるようですが...)、分譲マンションも今ほど競争が激しくありませんでした
ので、デベロッパーの採算も厳しくなく、良いものを作るためには、製造者の良心が優先される
「古き良き時代」でした。最近建ている高層マンションもRC造が増えてきていますが、この頃の
SRC造のマンションには、悪くないもの(良いもの)も結構あります。
* RC造−鉄筋コンクリート造 * SRC造−鉄骨鉄筋コンクリート造
○管理組合に経営の実績がある
マンションの管理の良し悪しは、その建物や施工者よりも、そこに住む人たちの質の問題です。
長い間を経てみれば、管理組合の経営能力や経済性が明らかになってきます。
○施工・工事の品質を証明してきた
新築時の施工不良や欠陥、手抜きの影響は、築後5年から10年でだいたいでてきます。築20年
以上もの間に、大きな問題が出なければ、施工が適切であったことの一番の証明です。
経年劣化(老朽化)に対する手当てが必要なことはもちろんです。
○住民が古くから住んでいるという安定感
20年以上も人が住んでいたということは、建物や設備のことにしろ、管理のことにしろ、いろいろな
ことを知っている人がいるということですし、その間住んでいた人たちのプライドと資産価値を維持
していたことが、大きな安定感と感じられます。大きいマンションならひとつの町にたとえられます。
新しい町は未知の世界ですが、古い町は安心の世界です。
○都市計画等変更によって容積率に余裕があれば、それは含み資産
20年前に建ったマンションであれば、新築後に建築基準法の用途地域の見直しが行われものも
あるはずです。地域によっては、この間に容積率が増えた地域もあります。たとえば、新築当初は
300%だった容積率が、500%になっていれば、増えた100%の容積率はまだ使われていないので、
余剰の床面積であり、その利益は所有者全員で享受できる可能性があります。
○ 財務状況が良ければ尚良しです。
古くから修繕積立金を積み上げて、きちんと修繕してきたマンションで、将来に対しても、しっかり
計画がある管理組合であれば、財務状況も悪くないもの(良いもの)も結構あります。
財務状況もチェック項目でしょう。
今年新築されたピカピカのマンションも30年後には
「築30年」のマンションになるのです。
マンションの寿命は30年?そんなことを言っている人は誰ですか?
Building
and Equipment Life Cycle
Association
社団法人 建築・設備維持保全推進協会 正会員 ARGO 阿部 匡博
第1回から第10回までの表彰物件 「BELCA賞」表彰作品の共通事項調査の解説
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